旧約 22 / 66巻

雅歌

要約 雅歌は、花婿と花嫁の愛を歌う詩の形式の書です。互いを求め、愛し、喜び合う関係を通して、愛の美しさと親密さを示しています。この愛の関係は神とその民との関係を思い起こさせ、聖書が究極的に証しするイエス・キリストと教会との関係を思わせます。

著者
ソロモン(本文では「ソロモンの雅歌」と紹介されており、伝統的にソロモンと理解されている)
執筆年代
紀元前10世紀頃の伝承、または後代の編集
時代
知恵・詩歌の伝統

背景

雅歌は「ソロモンの雅歌」という表題で始まり、伝統的にソロモンに関連する歌と理解されてきました。正確な執筆時期はわかりませんが、一般にソロモンの時代と結びつけて理解されています。 この書はヘブル詩の形式で記されており、花婿と花嫁の対話と歌によって構成されています。愛と関係の美しさを表現する詩文学の特徴を持っています。

内容

雅歌1~2章は、花婿と花嫁が互いに対する愛と慕わしさを表す部分です。互いの美しさを歌い、愛のうちに味わう喜びを示しています。この姿は、神がご自分の民を愛し、その民が神を慕い求める関係を思い起こさせます。 雅歌3~5章は、愛する人を捜し求めて出会い、いっそう深まっていく愛の関係を示しています。捜し求めることと出会うこと、喜びと待つことが繰り返され、愛の親密さが強調されています。こうした流れは神とその民との間の関係を思わせ、究極的にはイエス・キリストと教会との関係を思い起こさせます。 雅歌6~8章は、愛の美しさと揺るぎなさを強調して締めくくられます。愛は容易には消え去らず、強い力を持つと語ります。この愛の歌は単に人間の愛にとどまらず、聖書が究極的に証しするイエス・キリストと教会との関係を思わせます。この点において雅歌は、愛の言葉を通して、キリストがご自分の民を愛される関係を映し出しています。