新約 46 / 66巻

고린도전서

要約 コリント人への第一の手紙は、分裂と混乱のただ中にある教会に、福音の本質を改めて打ち立てる書簡です。パウロは、人間の知恵と誇りを捨て、キリストを中心に置くときにのみ教会が正しく立つことができると強調します。

著者
パウロ
執筆年代
紀元後53~55年
時代
初代教会の時代

背景

コリント人への第一の手紙は、パウロがエペソからコリントの教会に送った手紙で、さまざまな問題によって混乱に陥った共同体を正すために記されました。コリントはギリシア文化と哲学、富と快楽が共存していた都市で、教会もまた世俗的な価値観の影響を大きく受けていました。教会の中には分裂、道徳的堕落、賜物の問題、礼拝の混乱など、さまざまな対立が存在しており、パウロはこうした問題の根本原因が福音の中心から外れたことにあると指摘します。

内容

パウロは教会の分裂を取り上げ、人間の指導者を中心に分かれる態度を責め、ただ十字架のキリストだけが教会の中心でなければならないと強調します。また、不品行や訴訟、結婚の問題など実生活の問題を扱い、信仰が教会の中にとどまるものではなく、生活全体に影響を及ぼすべきものであることを示します。 特に賜物と礼拝についての教えでは、さまざまな賜物が共同体を建て上げるためのものであることを強調し、愛がすべての基準とならなければならないと宣言します。コリント人への第一の手紙13章は、賜物よりもさらにまさる道として愛を示しています。 最後にパウロは復活を強調し、キリストの復活がなければ信仰もむなしいという事実を明らかにします。これは、教会のあらゆる問題を解決する中心が十字架と復活にあることを示しています。 結局、コリント人への第一の手紙は、教会の問題を解決する道が人間の知恵や秩序ではなく、十字架と復活によって現されたイエス・キリストを中心とする信仰へ立ち返ることにあると証しする書簡です。