コリント人への第二の手紙
要約 コリント人への第二の手紙は、パウロが自らの使徒職と苦難を弁明し、福音の力が人間の強さではなく弱さの中に現れることを示す書簡です。まことの務めは自己誇示ではなく、キリストの十字架に従う生き方の中に現れます。
- 執筆年代
- 紀元後55~57年
- 時代
- 初代教会の時代
背景
コリント人への第二の手紙は、パウロがコリントの教会との対立と誤解の中で記した手紙で、「涙の手紙」の後、関係が回復していく過程の中で書かれました。教会の中では、パウロの使徒職を疑い、外面的な力や巧みな弁舌を誇る偽使徒たちが影響を及ぼしていました。このような状況の中で、パウロは自らの使徒職を弁明し、まことの務めの基準が何であるかを明らかにしようとします。
内容
パウロは自らの苦難と弱さを隠さず、むしろそれをさらけ出し、神の力は人間の強さではなく弱さの中で完全に現れると語ります。彼は患難と迫害、弱さの中にあっても福音を宣べ伝えてきた自らの生き方を通して、務めの本質が成功や外面的な権威ではなく、キリストの十字架に従うことにあることを示します。 またパウロは和解の務めを強調し、神がキリストにあって世をご自分と和解させてくださったという福音の核心を宣べ伝えます。聖徒たちはこの和解の福音を委ねられた者として生きなければなりません。 後半では献金についての勧めとともに、まことの誇りとは何かを説明します。パウロは自らの業績ではなく弱さを誇り、「わたしの恵みはあなたに対して十分である」という神のことばを通して、キリストの力が弱い者のうちに完全に現れることを証しします。 結局、コリント人への第二の手紙は、強さを追い求める人間の基準を打ち砕き、弱さの中に働かれるイエス・キリストの力を通して、まことの務めと信仰とは何かを示す書簡です。