新約 56 / 66巻

디도서

要約 テトスへの手紙は、使徒パウロが、クレテ(クレタ)島の霊的指導者に任じられた信仰による子「テトス」に送った牧会的な指針の書です。偽教師たちのむなしい教えから教会を守り、教会の公の秩序(長老の任職)を打ち立て、救われた信者が家庭と社会においてどのように「良いわざ(生活の実)」を行うべきかを強調しています。

著者
パウロ
執筆年代
紀元後63~65年
時代
初代教会の時代

背景

①クレテ(Crete)島の荒れた環境 クレテ(今日のギリシアのクレタ島)は地中海の重要な拠点でしたが、当時そこの住民の道徳的な評判は最悪でした。テトスへの手紙1章12節でパウロは、クレテ出身の詩人の言葉を引用して「クレテ人は、いつもうそつき、たちの悪いけもの、なまけ者の食いしんぼう」と言うほどでした。ひどく世俗的で偽りがはびこる、荒れた牧会の地でした。 ②教会を揺るがす偽教師たち この荒れた島に福音の種が落ちて教会が建てられましたが、ユダヤ主義的な作り話と割礼を主張し、根拠のない教えによって聖徒たちの家庭をくつがえす偽教師たちが入り込みました。彼らは口では神を知っていると言いながら、行いではそれを否定する者たちでした(1章16節)。 ③解決者テトス(Titus) テトスはパウロが深く信頼していた異邦人(ギリシヤ人)の同労者でした。コリントの教会が大きな争いに巻き込まれた時にも、パウロの涙ながらの手紙を携えて行き、問題を解決した「芯が強く忠実な解決者」でした。パウロは、この荒れたクレテ島の教会を正す適任者としてテトスを残しておきました。

内容

1章:教会の秩序の確立と指導者の資格 残しておいた理由(5節):やり残したことを整え、町ごとに長老(監督)たちを立てるためです。 指導者の資格:非難される点がなく、ひとりの妻の夫であり、信仰を持つ子どもがいる者でなければなりません。特に監督は神に仕える家令として、家をよく治めなければなりません。 偽教師への叱責:むなしい言葉を語って人を惑わす者たちの口を封じ、彼らを厳しく戒めて、信仰を健全にするよう命じます。 2章:健全な教えにかなう信者の生活(立場ごとの勧め) 共同体内部の役割:年老いた男、年老いた女、若い女、若い男、そして奴隷に至るまで、それぞれの立場で福音にふさわしい節度ある生活を送るよう勧めます。 救いの目的(14節):キリストが私たちのためにご自身をささげられたのは、私たちを清めて「良いわざに熱心な選びの民」とするためです。 3章:社会の中の信者と福音の本質 世にあっての態度:支配者たちと権威ある者たちに服従し、すべての人に寛容に接し、そしることをしてはなりません。 ただ恵みによって得た救い(5節):「わたしたちの行った義のわざによってではなく、ただ神のあわれみによって」救ってくださったことを改めて宣言します。 異端への警戒:分派を起こす人は、一、二度訓戒した後に退けるよう断固として命じ、挨拶を伝えます。