新約 60 / 66巻

베드로전서

要約 ローマ帝国の迫害と社会的な差別の中で散らされて生きる聖徒たちに生ける望みを呼び覚まし、キリストの苦難に倣って、聖なる行いと忍耐によって信仰の勝利を得るよう勧める励ましの書簡です。

著者
ペテロ
執筆年代
紀元後64年~65年頃(ネロ皇帝によるキリスト教迫害が本格化していた時期)
時代
ローマ皇帝ネロの統治末期

背景

宛先 ポント、ガラテヤ、カパドキヤ、アジヤ、ビテニヤなど、今日のトルコの小アジア地方に散らされ、旅人のように生きていたキリスト者たちに向けて書かれたものです。 状況 ローマ皇帝を神のように崇めよという要求を拒み、従来の偶像礼拝の文化に従わなかったため、周囲の社会から仲間外れにされ、激しい非難を受けていた時期です。単なる差別を超えて、国家権力から火のように燃え広がる過酷な弾圧に耐えなければならない困難な状況に置かれていました。 執筆場所 ペテロの第一の手紙5章13節に言及されている「バビロン」で記されたというのは、当時、道徳的堕落とキリスト教弾圧の中心地であった帝国の首都「ローマ」を比喩的に指しています。

内容

救いの恵みと生ける望み(1章1節~2章10節) イエス・キリストの復活を通して、人々に決して消えることのないまことの希望と確かな救いが与えられたことを明らかにします。したがって、召された者にふさわしく生活のあらゆる場で正しく清く生きるべきであり、信じる者は神が特別に選ばれた尊い民であり子どもであるという事実をはっきりと示します。 世にあっての聖なる生活と従順(2章11節~3章12節) この世にしばらくとどまる旅人のような姿勢で生きつつ、周囲の社会で模範を示し、社会の規範や職場、家庭内の秩序を尊重するよう求めます。不当な扱いや理不尽な目にあっても、黙々と十字架の道を歩まれたイエス・キリストに倣い、最後まで正しい道を守らなければならないことを伝えます。 義のための苦難と忍耐(3章13節~4章19節) 正しいことを行っていて直面する困難は恥ずべきことではなく、むしろ尊い意味を持つと説明します。混乱した時であるほど心を整えて祈り、互いを大切にし献身するよう強調し、生活に襲いかかる激しい試練を怪しむことなく、キリストが受けられた苦難の足跡をともにたどる過程と受け止めて、堅く耐え忍ぶよう勧めます。 教会共同体への勧めと結びの言葉(5章1節~14節) 共同体を導く者たちには権威を振りかざさず、まず自ら率先して模範を示すよう命じ、若い人たちには謙遜な態度で仕えるよう教えます。また、飢えたししが獲物を探し回るように人を倒そうとするあらゆる誘惑と脅威を警戒し、揺るぐことなく信念を守るよう求めます。最後に、手紙の執筆を助けた同労者たちとマルコの挨拶を伝え、平安を祈って書簡を結びます。